ビジネスの考え方 小さな会社の場合 粗利額800万円で考える

今回の話は、1人~2人で会社をやる場合の話になります。

■売上高と粗利率、粗利額の関係

小さなビジネスを始める時に考えることは、年間の粗利額800万円を目標にします。ここで重要なのは、「売上高」ではなくて、「粗利額」です。

粗利額とは、売り上げから仕入れを引いた額のことです。

例えば、仕入れ金額50万円で全て売り切った時に100万円になると粗利額は

売上100万円-仕入50万円=粗利額50万円

となります。

粗利率は、50%です。

これを、販売価格を高くして売り上げが500万円になったとします。

売上500万円-仕入50万円=粗利額450万円

となります。

粗利率は90%です。

粗利率が高い方が儲かるビジネスということになります。

粗利率10%という場合は、大手がやるビジネスで、小さいところがやったらかなり厳しくなります。

800万円の粗利額にするには、8,000万円の売り上げにしないといけません。最初からは、結構無謀な挑戦になります。

■粗利額の分配方法

では、粗利額800万円になった時に、その分配のやり方も説明します。

20% 会社の利益
40% 販管費
40% 人件費

この割合になるようにします。

20% 160万円 会社の利益を最初に取っておきます
40% 320万円 事務所や店舗の賃貸料、光熱費、レンタル機器、借入返済など
40% 320万円 自分一人でやっているならこれが給料

会社を継続していくには、このパーセントで決めると楽に回せるようになります。

人件費40%と販管費40%の割合は、やっているビジネスによって調整します。販管費があまりかからない場合は、人件費を多く出来ます。

■1か月の売上げ目標

粗利額を年間800万円と決めると1か月の粗利額は約70万円です。

粗利率90%なら売上げは、80万円を目標にします。

粗利率10%なら売上げは、700万円を目標にします。

80万円と700万円なら80万円のほうが達成できそうな金額です。

だから粗利率の高い方が現実的に出来るビジネスになります。

■粗利額800万円にならない時は改善する

1年目で粗利額800万円になることは難しいです。でも落ち込む必要はありません。

どこが出来なかったのか改善することが大切です。

1.粗利率を上げる

2.初期投資金額を上げる

3.集客数を上げる

4.そもそも儲からないビジネスか考える

■他社とは粗利額を比べる

動かす金額が大きくなれば「売上高」は大きくなります。1億円で仕入れて1億円で売ったら、売上高は1億円になってしまいます。粗利額は0円です。

売上高は、業種によって違いますのでここで比べることは出来ません。

粗利額であれば、どの業種でも比べることが出来ます。

儲かる業種、儲からない業種も粗利額で比べることで、比較的簡単にわかります。

粗利額÷社員数=一人当たりの粗利額

この一人当たりの粗利額を比べることで、他社と自社の違いがわかります。

■まとめ

ビジネスは、粗利率と粗利額が重要です。

粗利率を高くして、一人当たり粗利額を800万円で考える。

1人~2人で会社をやる場合は、800万円~1600万円を粗利額の目安にする

→ 次は「粗利額800万円をいくつもつくるという考え方

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