起業とは、投資して回収する作業を継続することです
起業と聞くと会社を作ってビジネスを始めるというようなイメージですが、これでは何だかよくわからないですよね。「起業したいのですが何をしたら良いですか?」と言う人が出てきてしまいます。イメージできないから、何をしたら良いかわからないのだろうと考えます。
起業とは投資回収のビジネスモデルを考えること
起業とは、投資して回収するビジネスモデルを考えることだと思います。投資が先で、回収が後になります。お金を支払い、後からそれ以上のお金が入ってくるというイメージです。
例えば、お祭りにおもちゃを販売するとします。一番最初にいくら回収したいか考えます。10万円回収するとすると、粗利率を仮に50%とすると投資金額は5万円と考えます。1個200円で販売するなら500個必要になります。粗利率50%なので、100円で仕入れて200円で500個販売するという計算になります。ここまでは、誰でも考えることが出来ます。
投資(仕入れ) 100円×500個=50,000円
回収(販売) 200円×500個=100,000円
さて、本当に500個売れるのでしょうか。売るためには、何が必要でしょうか。広告、呼びこみ、ポップ、のぼり旗、いろいろな事をすることになります。これにどのくらいの投資が必要かも考える必要があります。最終的に粗利率30%くらいになってしまうかもしれません。
ということは、仕入れ単価を100円以下に検討する必要があります。70円で仕入れて200円で販売すると粗利率50%になるのか、60円の仕入れにしないといけないのか。そもそも200円の販売価格を300円にしなければいけないのか検討する必要がります。
これがビジネスモデルを考えることになります。
起業の最初はあなたがあなたに投資する
会社をつくるときには、あなたの持っているお金を出資します。株主になります。その株主が、あなたを指名して代表取締役に就任させます。つまりあなたがあなたに期待して投資することになります。
最終的には、配当と言う形であなた個人が回収することが出来ます。投資して回収する最初の形です。
何でも投資して回収するということで考える
基本的に投資しなければ回収出来ません。だから、ビジネスの何かを考えた時には、投資する金額が大切になります。大きな金額の時には、十分に検討する必要があります。
回収する前に、お金が回らなくなる可能性を充分に検討する必要があります。
逆に投資する金額が少ない時には、とりあえずやってから考えるということも出来ます。私がやっているホームページ制作の場合には、投資するものとして、パソコンやドメイン、サーバー代、ネット上の広告などだけで、かなり少ない投資で出来ます。
最初の起業は、投資金額を少なく始められるものの方が良いと思います。
回収する日数も大切です
投資金額の大小も大切ですが、もう一つ、回収する日数も大切になります。10万円を投資して仮に20万円を回収するのに1週間で出来た場合と、2ヶ月掛かる場合では、1年間で見ると売り上げに大きな差が出ます。
〇10万円投資して20万円(粗利10万円として)を回収するのに
→1週間の場合には、1か月4回転出来ます。1年間では、48回転できます。粗利480万円です。
→2ヶ月の場合は、1年間で6回転です。粗利60万円です。
回転が良い方が売り上げを大きく出来ます。
先ほどのお祭りでおもちゃを販売する例の回転率を考えると
5万円投資して10万円回収するのに、2日掛かるとすると、1か月15回転出来ます。1年間では、180回転です。5万円の粗利×180回転=9,000,000円になります。粗利金額が少なくても、回転が上がると売り上げが上がります。
実際には、お祭りに1年中出店するということは難しいかもしれませんが、移動販売車と置き換えて考えてみても良いかもしれません。
回転を上げるか粗利益を上げるか
ビジネスモデルによると思いますが、どちらが良いのか考える必要があります。粗利がそれなりでも、回転が良いと売り上げは上がります。あまり回転しなくても、粗利が大きければ儲けることが出来ます。
回転か粗利率を上げるか、どちらかを上げない限り売り上げは上がりません。
まとめ
起業とは、投資してそれを回収する仕組みを考えることです。
売り上げを上げるには、回転を上げるか、粗利率を上げることが必要です。